第一章 ワインの基本知識
ワインの基本知識をわかりやすく解説!ワインの種類、産地、製法、品質評価など、ワインをより深く楽しむための情報を網羅。ワイン初心者から愛好家まで必見の内容です。
ワインの定義と歴史
ワインとは、ブドウを原料として発酵させて作ったアルコール飲料です。ワインの歴史は古く、紀元前6000年頃にはすでにワインが作られていたとされています。
ワインは、古代ギリシャや古代ローマでは神聖な飲み物とされ、宗教儀式や祝宴などで飲まれていました。中世になると、ワインはキリスト教のミサで用いられるようになり、ヨーロッパ各地でワイン造りが盛んになりました。近代になると、ワインは世界中に広まり、現在では世界中で愛飲されています。
ワインの種類(赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインなど)
ワインは、ブドウの種類、醸造方法、熟成期間などによってさまざまな種類に分けられます。主なワインの種類は以下の通りです。
- 赤ワイン:赤ブドウから作られたワイン。タンニンが多く含まれており、渋みのある味わいが特徴です。
- 白ワイン:白ブドウから作られたワイン。タンニンが少なく、すっきりとした味わいが特徴です。
- ロゼワイン:赤ブドウと白ブドウをブレンドして作られたワイン。赤ワインと白ワインの中間的な味わいが特徴です。
- スパークリングワイン:炭酸ガスを含んだワイン。シャンパン、カヴァ、プロセッコなどが有名です。
- オレンジワイン:白ブドウの果皮を長時間漬け込んだまま発酵させることで、ワインにオレンジ色や琥珀色の色合いと、独特の風味やタンニンが抽出されます。
ワインの産地(世界各国の主要なワイン産地)
ワインは、世界中のさまざまな地域で作られています。主要なワイン産地は以下の通りです。
- フランス:ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ローヌ、アルザスなど
- イタリア:ピエモンテ、トスカーナ、ヴェネト、シチリアなど
- スペイン:リオハ、プリオラート、リベラ・デル・ドゥエロなど
- アメリカ:カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州など
- チリ:セントラル・バレー、アコンカグア・ヴァレー、マイポ・ヴァレーなど
- オーストラリア:南オーストラリア、ビクトリア、ニューサウスウェールズなど
ワインの製法(ブドウの栽培、収穫、醸造、熟成など)
ワインの製法は、ブドウの栽培から始まり、収穫、醸造、熟成を経て完成します。
- ブドウの栽培:ワイン用ブドウは、適した気候と土壌で栽培されます。ブドウの品種、気候、土壌などによって、ワインの味わいが決まります。
- 収穫:ブドウは、完熟した頃に収穫されます。収穫時期は、ワインの味わいに大きな影響を与えます。
- 醸造:収穫したブドウは、破砕されて果汁が抽出されます。果汁は、酵母を加えて発酵させられます。発酵によって、果汁に含まれる糖分がアルコールに変わります。
- 熟成:発酵が終わったワインは、樽やタンクで熟成されます。熟成期間は、ワインの種類によって異なります。熟成によって、ワインの味わいがまろやかになり、複雑になります。
ワインの基本品種
ワインはさまざまなブドウ品種から造られ、それぞれの品種が異なる特徴や風味をもたらします。以下に、代表的なワインの基本品種をいくつか紹介します。
- シャルドネ(Chardonnay)
- 白ワインの主要な品種で、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。バター状の風味やバニラのニュアンスが感じられることもあります。シャンパンの主成分としても知られています。
- ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)
- 白ワインの品種で、爽やかな酸味と草の香りが特徴的です。シトラス系のフルーツや青い果実の風味が感じられることがあります。ニュージーランドやフランスのサンセールが代表的な産地です。
- リースリング(Riesling)
- 白ワインの品種で、甘口から辛口までさまざまなスタイルが存在します。花の香りや柑橘系のフルーツの風味があり、ドイツやアルザスがリースリングの優れた産地として知られています。
- メルロー(Merlot)
- 赤ワインの品種で、柔らかなタンニンとプラムや赤いベリーの果実味が特徴です。ボルドー地域がメルローの重要な産地であり、単独でヴァリエタルワインとしても楽しまれます。
- カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
- 赤ワインの主要な品種で、濃厚で力強な味わいがあります。ブラックカラントやスパイスのニュアンスが感じられ、長期熟成に適した特性を持っています。ボルドー地域やカリフォルニアが代表的な産地です。
これらは一部の代表的な品種であり、さまざまなブレンドや地域によっても多くのバリエーションが存在します。ワインを楽しむ際には、異なる品種の特徴を知り、自分の好みに合ったワインを見つけることが重要です。
ワインの品質評価(格付け、ヴィンテージなど)
ワインの品質は、格付けやヴィンテージによって評価されます。
- 格付け:ワインの品質を評価する制度です。フランスのボルドーやブルゴーニュでは、ワインの格付け制度が有名です。
- ヴィンテージ:ワインの収穫年のことです。ヴィンテージは、ワインの味わいに大きな影響を与えます。良いヴィンテージのワインは、高品質で長熟に向いています。
まとめ
第一章では、ワインの基本知識について解説しました。
第二章では、ワインのテイスティング方法について解説していきます。
今後もワインの選び方、保存方法、サーブの仕方、料理とのマリアージュなどについてご紹介させていきます。また、ワインの産地や品種を巡る旅についても紹介します。
ワインは、人生を豊かにしてくれる飲み物です。ワインをより深く学ぶことで、人生をより豊かにすることができるかと思います。
それではまた次回もお会いしましょう。
品種を学ぶならこのワイン!
2022 Bijou カベルネソーヴィニヨン
5390円(税込)
タイプ 赤ワイン 品種 カベルネソーヴィニヨン 100% 産地 新潟県 角田浜 Alc 11.5% 醸造所 カーブドッチワイナリー (新潟県角田浜) @cavedocci ※要冷蔵 ※無濾過 砂質土壌の個性をもつ【カーブドッチワイナリー】さんから ぶどうの旨味をしっかりと感じられるワイナリーを代表する赤ワインのご紹介です! 色味は澄んだのダークチェリー。 開栓すぐに、完熟したブラックベリーとカシス、少し山椒の香りを感じます。 タンニンと果実味のバランスがよく仕上がっています。 厚みのある酸味で骨格を作り『ハリ』のある仕上がりです! 熟成させてより果実味の印象を強くするのも宜しいかと思います。 香りが豊なので、少し高めの温度帯で大き目のグラスをおすすめいたします。 ごゆっくりお楽しみください。 作り手さんから 〇コンセプトについて 自園のぶどうを使用したワインの中で特に優れた品質のワインのみがこの"Bijou"の名を冠します。 〇ぶどうについて ギリギリまで収穫を遅らせたカベルネソーヴィニヨン。 角田浜という名前が表すとおり、このぶどうが植えられている自社農園は砂浜のような極端な砂質土壌です。 水を含まない砂の軽やかさと乾いた砂を手ですくった時に手からこぼれるようなサラッとした潔さがワインにも現れています。 2022年は8月9月の雨が多く非常に苦労した年ですが、樹齢を重ねた砂地のぶどうはこの土地の特徴的な味わいをワインに映し込んでくれています。 〇味わい トップに香るのは熟したイチジクとスパイス。口に含むとしなやかな果実味、柔らかい酸とタンニンが交じり合った奥深さ感じます。 そして喉の奥に向かってサラサラと流れるように入り込む余韻はまさに砂質土壌ならではの味わいです。 引用:カーブドッチワイナリー
Vendange Nocturne / ヴァンダンジュ・ノクチューン 2022
2640円(税込)
生産国 フランス ロワール タイプ 白ワイン 品種 ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ) 栽培 ビオディナミ Alc 11.99% 瓶詰時、亜硫酸少量添加 【醸造について】 9/8の夜に収集し低温で12時間のスキンコンタクト。 ステンレスタンクで発酵熟成。 瓶詰め時に少量のSO2添加。 【Domaine de la Combe/ドメーヌ・ド・ラ・コンブ】 セーヌ川のほとり、メーヌ川との合流点のサン・フィアクル・シュル・メーヌ村のドメーヌ。 母方はサンセールの名家Henri Bourgeoisの子孫。 父と祖父の葡萄畑とセラーで育ったアンリは、幼い頃から英才教育を受け、ブルゴーニュでブドウ栽培・醸造学の学位を取得。 ブルゴーニュ、ボルドー、サンセール、そしてカリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、スイスで研修し、2009年にChristopheのPetiere丘陵の15ヘクタールを継いで、Domaine de la Combeを創業。 日々実験し限界を押し広げながらも、先人たちの伝統にしっかりと根ざしたワイン造りと行っています。 (インポーター様資料より)
シャルドネ 2023
3300円(税込)
タイプ 白ワイン 品種 シャルドネ100% 産地 長野県池田町産 Alc 11.5% 醸造所 葡蔵人〜ブックロード〜 (東京都台東区) @bookroad.winery ※ややニゴリあり ※要冷蔵保存 東京台東区にある「ワインをより身近に」「ワインが繋ぐ縁を大切に」がコンセプトの【葡蔵人】さんより シャルドネを使用したフレッシュ&フルーティーな白ワインをご紹介です! ややオリがらみのライトイエローで柑橘を連想させる香りと酸味を感じます。 柔らかで心地よい口当たり。 ジューシーな印象で、しっかりしコクがあり、バランスがよい!そんなお味です! スタートは冷やしてお楽しみください! どんなお食事にも合わせられる万能型!オススメです! 作り手さんから 〇ぶどうについて 雨は少なく、夏と冬、昼と夜の気温の差が大きいのが特徴の長野県池田町。 はっきりとした寒暖差により作り出されるバランスの良い酸。 栽培する場所によって同じ品種でも味が異なり、楽しいのがワインの面白いところ。 土壌によってミネラル感あふれる風味に。 〇味わいについて 少しトロミを感じるふくよかな味わいと、冷涼な地域の酸のバランスが良いワイン。 〇シャルドネってどんな葡萄? 適した気候や土壌が多様で土地の味わいに仕上がることが多く、若いワインとしても長い熟成を経て複雑な風味が加わっても楽しめる! そして料理とペアリングしやすい! 日本人のお口に合う白ワインの代表格で、その土地のカラーに染まりやすい性質のシャルドネ。 だからこそ日本で栽培されたシャルドネから造るワインは 日本食はもちろん、フルーツやチーズ、カルパッチョやレモンソースの効いたお料理にも合わせやすい。 ドライフルーツサラミと一緒に食後にも◎ お料理とペアリングを楽しむのもありだが、ちょっと軽く飲みたいときや、スイーツまではいかない甘いもの優しいフルーツの甘みとすっきりとした酸が相性◎ 〇ご注意ください ワインの抜栓時の温度や保管時の温度が高い場合に強く発泡する可能性がございます。 抜栓時に噴きこぼれる場合がございますのでご注意ください。 引用:葡蔵人
PINOT NOIR 2020
4180円(税込)
タイプ 赤ワイン 品種 ピノ・ノワール100% 産地 山形県かみのやま市産植ノ山畑 Alc 11.5% 醸造所 ウッディファーム&ワイナリー ※樽比率 100%(新樽0%) ※生産本数 1412本 ※総亜硫酸 30ppm 【深みと落ち着きの赤ワイン】 色味はクリアなガーネットカラー。 一口含めばバニラの香りが広がり、完熟したベリーと柔らかいタンニン感です! ワインの香りと果実味を存分に楽しめます! 後半はじわじわと「うま味」が蓄積していき、飲めべ飲むほどに美味しいんです(^^) 温度帯は少し高めに大きなグラスで空気を含ませ、より柔らかい印象で飲んでいただきたいです! 開栓3日後もピノ・ノワールの香りは健在で、十分に楽しめると思います。 お祝いの贈り物にも、ゆっくり寝かしておきたい赤ワインですね(^^) 作り手さんから 〇品種について 世界的にも人気な品種ですが、栽培の難しさから土地を選ぶ品種と呼ばれています。 現在(2021.4)は約0.4㏊の畑を一文字短梢栽培で管理しています。 礫の多い赤土が主体の植ノ山畑に2種類のピノ・ノワールを栽培しています。 上山の気候風土に合うよう毎年栽培の工夫を重ね、完璧に熟した年だけが赤ワインとして醸造されます。 また私達のスパークリングワインのブレンドの要として、この品種はワイナリー開業以来ずっと使用されています。 【かみのやま産ピノ・ノワール】の最も活かされる方法をヴィンテージごとの特徴と共に柔軟に対応できるのが、大きな魅力と言えるでしょう。 〇ぶどうについて 2020VTの上山は秋雨の影響も少なく台風が来なかった。 早熟系のピノにとって、これ以上無い気象条件が揃った事。 また20VTからサイドレスハウスの設置を行い完全に雨の影響を防いだ事が功を奏した結果となり、過去最も熟度の高い状態で収穫できました。 〇醸造について 選果しながら収穫され、最も熟度の高い品質のピノを一晩冷却後に除梗し破砕無しでタンクへ仕込んでいます。 酵母添加はせずに4日間は7~10度の低温を維持しながら、徐々に品温が上昇していくのを自然に任せています。 5日目には顕著なエステルが発生し、ポンプオーバーを行いながら、品温を上昇させています。 発酵最盛期の品温は34℃付近まで上昇しながら半日ほどで温度を下げ始め、仕込み開始から14日目にプレスを行っています。 FREE区分とPress区分は別々の古樽で貯蔵管理し、年内には樽内でMLFは完了しました。 酸度が少なく元々柔らかい酒質だったので、約7か月後の翌春5月には樽から出してブレンドを行いました。 瓶詰め前に亜硫酸を15ppm追加し、合計の亜硫酸量は30ppm以下という極めて少ない数値です。 保管は涼しい所を徹底してください。 〇味わいについて 香りは閉じ気味だが焦ってはいけない。抜栓から注意深く酸素を供給して欲しい。 直ぐにブラックベリーやプラムの香り、甘さを伴う和柑橘のコンフィチュール、秋の落葉樹の森林で嗅ぐ香り、仄かにバニラや丁子の樽由来のスパイスが混然として収納されている。 引用:ウッディファーム&ワイナリー